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東日本大震災から9ケ月目(2011.12.11)に開催した東北復興応援チャリティー・コンサートTama・Tokyo Action~冬の章~に参加した4団体(OH!ジーンズ(主催)/エスニック・キッチンROSSA/日本の踊りを習う会)は、その後も、それぞれの音楽活動を通じて、復興応援に取り組んでいます。

OH!ジーンズと日本の踊りを習う会が、東北応援CDを作りました。
エスニック・キッチンが結成5周年を記念して、東北応援CDを作りました。
東北応援CDについてのご報告~売上金全額を「仙台つどいの家」に復興義援金として寄付しました

OH!ジーンズ、ピッチ合わせ強化練習(2011.11.3) [★準備日誌]

OH!ジーンズ4人の練習にエスニック・キッチンのタケ氏(サックス)が加わっての練習。
通常、OH!ジーンズの練習は夜8時半ごろから10時半までですが、きょうは7時に集まって10時過ぎまで続きました。

OH!ジーンズが担当する第二部、その後半の「奥州藤原三代の物語 平泉の夢」(語りと音楽、書き下ろし)の練習から。
曲の途中から語りをかぶせたり、語りの途中から曲をかぶせて語りが終わったところで歌を入れたりなど、サイズ合わせが必要な箇所は、かなり噛み合ってきました。

「曲水の宴」(ごくすいのうたげ)という雅楽風にしたてた曲は、これまでは尺八と篠笛がメロディーをユニゾンで吹いていましたが、篠笛がメロディーの5度上を吹くようにアレンジ変更。これで奥行きが出ました。
面白いもので、篠笛がメロディー、尺八が5度上を吹くと違和感がありますが、その逆にすると違和感がない、ということがわかりました。
篠笛がメロディーを吹いている時は、左手だけで指穴を押さえられる箇所で、右手に鈴を持って振っていました。
シャン、シャラ~~~ンという具合に。
OH!ジーンズは4人しかいませんから、手でも口でも、空いているものは何でも使います。
笛や尺八を口にあてたままオハヤシ(合いの手)を入れたり、ジャンベをたたきながら歌うのは当たり前。

ところが、笛が5度上を吹くことによって指使いがかわり、右手があかなくなってしまいました。
あら~~、鈴が振れないじゃなおの。
で、急遽、鈴は舞台袖でタケ氏に振ってもらうことに決定。
これで笛も楽になりました。やっぱり、笛吹きながら鈴も振るのは、結構難しいのです。

この曲も、チューニングは調子笛でチューニングすることに。
確かに、チューニングメーターで尺八のピッチをはかると、440の調子笛よりもだいぶ高いのですが、その高い尺八に三味線が合わせるよりも、440の調子笛に三味線をあわせたほうが、なぜかおさまりがよいようです。
尺八や笛は、吹き方でかなりピッチがかえられる楽器なので、耳で自然にあわせているのでしょうね。

私は以前からこの方法を提案しており、2~3年前の自主コンサートではそれが非常にうまく行ったのですが、民謡の世界の習慣なのか、いつのまにか尺八のピッチにあわせる方式に戻ってしまっていたのです。

ハーモニーというのは不思議なもので、周波数があっているからといって、ハーモニーのおさまりがよいとは限らず、尺八や篠笛のような高音域を担当する楽器は、少し高めのピッチに届かせないと、音がぶら下がって聞こえるようです。
調子笛のピッチよりも尺八がやや高めに出るというのは、理にかなっているようです。

さて、「平泉の夢」の次はフィナーレ3曲の練習です。
「アメイジング・グレイス」「東京音頭」、そしてアンコール予定の「花」。
この曲には、バイオリン、ギター、サズ、アルトサックスが加わりますので、ピッチ合わせはよりシビアになります。
調子笛の440に三味線がぴったりあわせ、笛や尺八が耳でピッチを加減できるかどうかが鍵となりそうです。
11/20の全員集合リハーサルが楽しみです。

フィナーレ3曲の次は、第二部の頭に戻って、「どや節~遠島甚句~斎太郎節」の練習。
この曲、民謡の世界では、「斎太郎節」の前歌として「どや節」、後歌として「遠島甚句」をつけて組曲にしたものが「大漁歌い込み」とよばれています。
つまり、、「どや節~斎太郎節~遠島甚句」の順です。
この組曲の中の「どや節」は割愛されることも多く、また、「どや節」に「遠島甚句」を続ける2曲の構成で歌われることも多いようです。

OH!ジーンズはこれを「どや節~遠島甚句~斎太郎節」という順に組みかえて演奏しますが、ゆったり朗々とアカペラで歌う、「どや節」から威勢のよい「遠島甚句」に移るオハヤシのところでテンポアップ、三味線がはいり比較的ゆったりしたテンポの「斎太郎節」に移るオハヤシのところで、またギアーチェンジしてテンポをゆったりとさせます。
ついうっかり同じテンポで掛け声を続けていると、間延びした「遠島甚句」になったり、逆にコマネズミが走り回るような「斎太郎節」になったりで、これはえらいことになります。
この点も、11/20の合同リハで練習せねば。

残りの時間で「新相馬節」と「津軽タント節」「沢内甚句」の練習。
「秋の山唄」と「南部牛追い唄」は省略。
この第一部前半の6曲も、三味線のはいる曲は調子笛で調弦するほうがおさまりがよいという結論に。

一曲目の「斎太郎節」では調子笛に合わせて調弦していたものを、次の「新相馬節」でついいつもの習慣で尺八に合わせる調弦にかえてしまったら、三味線のピッチが正しいキーよりも半音近くあがってしまい、演奏の中で笛や尺八がそのキーまでピッチを上げきれないという事態が発生。
最初に調弦の基準として出した尺八の音がよほど高かったのでしょうね。

これを本番でうっかりやってしまわないように、今からしっかりインプットしておかねば。
結局、OH!ジーンズの演奏は、単独演奏・合同演奏ともに、チューニングは440の調子笛にあわせることに。
尺八、笛ともに、この方法でおさまりがつくことを確認。
今日の練習の大きな収穫でした。

まあ、2~3年前にやっていたやり方に戻ったということなのですが、これでピッチあわせのストレスからは解放されるかなあ・・。

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ため息の午後

大変な作業と日頃の練習がコンサートではひとつの
成果となって発表されるのですね。 当たり前の
こととは思いますが、なかなか表に現れない部分です
よね。
by ため息の午後 (2011-11-04 20:23) 

お水番

ため息の午後さん、いつもありがとうございます。
このブログでは、準備の段階でのいろんなエピソードを、メイキングビデオ的にお見せしてしまおうかな、と思っています。
by お水番 (2011-11-04 20:57) 

ゆうのすけ

チューニング用の 調子笛って言うのがあるんですね!^^

私は Y ←んな おんさ を使ったりするのかと思ってました!^^あの おんさを 意味無く鳴らすのが好きなんです!^^☆
by ゆうのすけ (2011-11-04 22:04) 

ねじまき鳥

練習お疲れ様です。

by ねじまき鳥 (2011-11-04 22:28) 

お水番

ゆうのすけさん、ようこそ。
音叉、今はあまり見なくなってしまいましたね。
ピアノの調律に使われていましたが、今はどうなんでしょう。
音叉の音、私も好きです。耳にあてると、なんともいえず心地よいのですよね。
一時期、小さな音叉がついたペンダントを持ち歩いていました。
調子笛の音は、決していい音じゃないのですが、ビブラートがかからのので音程が揺れません。それと、複数の人に聞こえるから、みんなで一緒に調子を合わせる時には便利です。
アカペラの合唱で最初の音取りにも使われるようです。
by お水番 (2011-11-04 22:53) 

お水番

ねじまき鳥さん、ありがとうございます。
だんだん迫ってきました。がんばります。
by お水番 (2011-11-04 23:01) 

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