東日本大震災から9ケ月目(2011.12.11)に開催した東北復興応援チャリティー・コンサートTama・Tokyo Action~冬の章~に参加した4団体(OH!ジーンズ(主催)/エスニック・キッチン/ROSSA/日本の踊りを習う会)は、その後も、それぞれの音楽活動を通じて、復興応援に取り組んでいます。
OH!ジーンズと日本の踊りを習う会が、東北応援CDを作りました。
エスニック・キッチンが結成5周年を記念して、東北応援CDを作りました。
東北応援CDについてのご報告~売上金全額を「仙台つどいの家」に復興義援金として寄付しました
「ドヤ節」~ゴスペルみたいなコール・アンド・レスポンス [★楽曲紹介]
「ドヤ節」は、松島港あたりで漁船が出漁する時に大漁を祈念して唄う予祝唄で、それが艪漕ぎ唄や一般の祝宴の唄に拡大して用いられました。「どや」の語源は、この唄が「たたら唄」「銭吹き唄」から来たことから製錬場を意味する烔屋(どうや)から生まれたとか、大漁礼願を捧げる際の当屋(とうや)の音韻変化だとか、艪押しのトーヤトットの掛声からでたとか諸説があります。
この「ドヤ節」、実はOH!ジーンズでとりあげるのははじめてです。
メインボーカルの沼下さん(通常:沼ちゃん)、最初、何故かちょっとシブっていたのは、今までステージで歌ったことがなかったせいか。でも「第二部のオープニングにはこれしかないよ」と皆で言って、ついにその気になりました。
「ドヤ節」に続ける「遠島甚句~斎太郎節」のほうは、「斎太郎節~遠島甚句」の順で歌うのを「大漁唄いこみ」といって、これはやったことがあるのですが、大漁唄いこみの前歌として「ドヤ節」をつけた組曲として歌われるものが、いつしか「ドヤ節」が省略されるようになったようです。
「ドヤ節」は、松島、塩釜、気仙沼あたりの地元の人の間では、今でも盛んに歌われているようですが、プロの歌手で歌う人は限られているようです。
私(畑中)は聞いたこと、ありませんでした。
OH!ジーンズのオープニングはたいてい「ソーラン節」で、曲の途中に大畠さん(尺八)が口上を入れて歌いますが、今回は東北地方の曲中心の構成なのでどうしようかと相談していたところ、何のきっかけだったか、沼下さんがちょろっと歌ってきかせてくれた「ドヤ節」に、私はビビビッ!!!!!!
私にとってははじめて聞いた曲だったのですが、「これだ~~~」
アカペラで一人が「今朝の凪(なぎ)で」と歌うと、大勢で「エーエエ ヨーイトコラサ」と返す。そえに答えるように一人が「端島の沖でホホエード」と続けると、また大勢で「エーエエ ヨーイトコラサ」と返すコール・アンド・レスポンス。
わ、これってゴスペルじゃん!「moanin'」と全く同じ構造です。
Every morning find me moanin' (Yes,Lord!)
I'm alone and cryin' the blues (Yes,Lord!)
呼びかけと返事の繰り返しで曲が進んで行くので、掛け声は呼びかけを受けて答える感じでやればOKと思います。
「ドヤ節~遠島甚句~斎太郎節」と繋げる構成は、OH!ジーンズ独自のものです。
「ドヤ節~遠島甚句」とつなげてアカペラで歌う構成は、地元では普通。
組曲として構成された「大漁唄いこみ」は、「斎太郎節~遠島甚句」の順です。
アカペラの「ドヤ節~遠島甚句」を好きなキーで歌ったあと、三味線入りの「斎太郎節」に繋げるOH!ジーンズの構成は、ほかではあまり無いようですが、やってみたら自然に繋がるようなので、これで行くことにしました。
「遠島甚句~斎太郎節」の「ウンリャードット」は、一般的には「エンヤートット」ですが、松島の近くの出身の沼下さんは、「ウンリャードット」だそうです。
この「ウンリャードット」でビート感が決まりますので、バックコーラスというよりも、一種のボイスパーカッション(ボイパ)ですね。
単純な二拍子ではなく、サンバ系、あるいはアフロ系のようなタテノリと捉えてしまってよさそうです。
日本民謡というと、なんでも単調な二拍子のように思われているし、実際、そうなのです。
でも、なんでもかんでも二拍子になってしまったのは、民謡がお座敷歌やステージ民謡化される過程で、元の土俗的なビート感が失われてしまった結果のようで、地元で伝承されている民俗音楽の中には、タテノリのビートの曲がたくさんあります。
日本人は、もともとこういうビート感を持っていたのでしょうね。
なので、ESSA-Hoiメンバーにとっては、むしろ普通にタテノリでやればOK。
プロの民謡歌手が出しているレコードで、こういうノリの「遠島甚句・斎太郎節」は多分ひとつもないと思いますが、OH!ジーンズは、民謡を元の土俗的なビート感に戻そうという考え方でやっています。
私は、「遠島甚句~斎太郎節」のところは太鼓を叩きますが、タテノリ感を出すのはジャンベがやりやすい。和太鼓でもタテノリ感が出せれば和太鼓を使ってみようと思っています。10/16の合同練習の時に実験してみます。
10/10にOH!ジーンズの稽古で録音した「ドヤ節」の音声ファイル、アップしておきます。
音源は「ドヤ節」の部分のみ、続く「遠島甚句」のアタマでフェイドアウトしています。
日本民謡のコール・アンド・レスポンス、聞いてみてください。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
ちなみに、現在、気仙沼で歌われているドヤ節はこちら。ラップみたいでカッコいいです。
目黒のサンマ祭り(気仙沼まつり)から
http://youtu.be/jNIxcz-iavk
「ドヤ節」に歌われている”松島の原風景”については、また後日。
この「ドヤ節」、実はOH!ジーンズでとりあげるのははじめてです。
メインボーカルの沼下さん(通常:沼ちゃん)、最初、何故かちょっとシブっていたのは、今までステージで歌ったことがなかったせいか。でも「第二部のオープニングにはこれしかないよ」と皆で言って、ついにその気になりました。
「ドヤ節」に続ける「遠島甚句~斎太郎節」のほうは、「斎太郎節~遠島甚句」の順で歌うのを「大漁唄いこみ」といって、これはやったことがあるのですが、大漁唄いこみの前歌として「ドヤ節」をつけた組曲として歌われるものが、いつしか「ドヤ節」が省略されるようになったようです。
「ドヤ節」は、松島、塩釜、気仙沼あたりの地元の人の間では、今でも盛んに歌われているようですが、プロの歌手で歌う人は限られているようです。
私(畑中)は聞いたこと、ありませんでした。
OH!ジーンズのオープニングはたいてい「ソーラン節」で、曲の途中に大畠さん(尺八)が口上を入れて歌いますが、今回は東北地方の曲中心の構成なのでどうしようかと相談していたところ、何のきっかけだったか、沼下さんがちょろっと歌ってきかせてくれた「ドヤ節」に、私はビビビッ!!!!!!
私にとってははじめて聞いた曲だったのですが、「これだ~~~」
アカペラで一人が「今朝の凪(なぎ)で」と歌うと、大勢で「エーエエ ヨーイトコラサ」と返す。そえに答えるように一人が「端島の沖でホホエード」と続けると、また大勢で「エーエエ ヨーイトコラサ」と返すコール・アンド・レスポンス。
わ、これってゴスペルじゃん!「moanin'」と全く同じ構造です。
Every morning find me moanin' (Yes,Lord!)
I'm alone and cryin' the blues (Yes,Lord!)
呼びかけと返事の繰り返しで曲が進んで行くので、掛け声は呼びかけを受けて答える感じでやればOKと思います。
「ドヤ節~遠島甚句~斎太郎節」と繋げる構成は、OH!ジーンズ独自のものです。
「ドヤ節~遠島甚句」とつなげてアカペラで歌う構成は、地元では普通。
組曲として構成された「大漁唄いこみ」は、「斎太郎節~遠島甚句」の順です。
アカペラの「ドヤ節~遠島甚句」を好きなキーで歌ったあと、三味線入りの「斎太郎節」に繋げるOH!ジーンズの構成は、ほかではあまり無いようですが、やってみたら自然に繋がるようなので、これで行くことにしました。
「遠島甚句~斎太郎節」の「ウンリャードット」は、一般的には「エンヤートット」ですが、松島の近くの出身の沼下さんは、「ウンリャードット」だそうです。
この「ウンリャードット」でビート感が決まりますので、バックコーラスというよりも、一種のボイスパーカッション(ボイパ)ですね。
単純な二拍子ではなく、サンバ系、あるいはアフロ系のようなタテノリと捉えてしまってよさそうです。
日本民謡というと、なんでも単調な二拍子のように思われているし、実際、そうなのです。
でも、なんでもかんでも二拍子になってしまったのは、民謡がお座敷歌やステージ民謡化される過程で、元の土俗的なビート感が失われてしまった結果のようで、地元で伝承されている民俗音楽の中には、タテノリのビートの曲がたくさんあります。
日本人は、もともとこういうビート感を持っていたのでしょうね。
なので、ESSA-Hoiメンバーにとっては、むしろ普通にタテノリでやればOK。
プロの民謡歌手が出しているレコードで、こういうノリの「遠島甚句・斎太郎節」は多分ひとつもないと思いますが、OH!ジーンズは、民謡を元の土俗的なビート感に戻そうという考え方でやっています。
私は、「遠島甚句~斎太郎節」のところは太鼓を叩きますが、タテノリ感を出すのはジャンベがやりやすい。和太鼓でもタテノリ感が出せれば和太鼓を使ってみようと思っています。10/16の合同練習の時に実験してみます。
10/10にOH!ジーンズの稽古で録音した「ドヤ節」の音声ファイル、アップしておきます。
音源は「ドヤ節」の部分のみ、続く「遠島甚句」のアタマでフェイドアウトしています。
日本民謡のコール・アンド・レスポンス、聞いてみてください。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
ちなみに、現在、気仙沼で歌われているドヤ節はこちら。ラップみたいでカッコいいです。
目黒のサンマ祭り(気仙沼まつり)から
http://youtu.be/jNIxcz-iavk
「ドヤ節」に歌われている”松島の原風景”については、また後日。
コールアンドレスポンスとはさすが!ブルース、ソウル、ゴスペルと民謡は同じ根っこを感じますね
by T.ROSSA (2011-10-12 14:17)
T.ROSSA さん、そうですね。人間の根源的な欲求があらわれているような気がしますね。
by お水番 (2011-10-12 15:22)
ところでこのnice!というのはsonetに読者登録していないと反映されないのでしょうか?ポチっと押しても数字が変わりませんね
by T.ROSSA (2011-10-12 15:32)
T.ROSSAさん、sonetユーザーでないと、nice!が反映されないのかどうか・・。このコメントを書くページの上にナイスを押した人のアイコンが出ていて、その上にもnice!というボタンがあります。
それを押すと、GUESTのアイコンが表示されるかと思うのですが、どうでしょう。
sonetユーザーでない反映されないとしたら、ごめんなさい。
by お水番 (2011-10-12 16:18)
このコメントページのナイスアイコンの上のnice!のボタンも押せません
やはりGUESTにはナイスを押せる権限はないようですね
コメントでがんばります(笑)
by T.ROSSA (2011-10-12 17:48)
T.ROSSAさん、そうでしたか・・・、すみません。
お時間のある時、ちょこっと書き込みしてくださいませ。
by お水番 (2011-10-12 18:01)
ナイスは押せナイス・・・なんちゃって
by kintapon (2011-10-13 19:47)
ナイスが押せナイスマナイす。
by お水番 (2011-10-14 00:08)